新神戸オリエンタル劇場
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NYアート事情 ローカルな目線で、パフォーマンス、音楽のショー、イベント等をお伝えします。

 様々な価値観、ライフスタイル、宗教観を持つ人々で溢れるアメリカの大都市、NY。
今そのNY、マンハッタンの南にあるスタテン島で、文字通り"和 "を基調としたバンド、WaFooが話題を呼んでいます。そこでさる3月31日、スタテン島、St. Peter's Churchで行なわれたコンサートを訪れました。
 
 このWafooというバンドは、これまでアメリカという風土に根付いた音楽(Jazz、Rockなど)に傾倒し、技術を身につけ、活動してきた日本人音楽家達が、あえてそのバックグランドを生かして、「自分達にしかできない音を追求する」というコンセプトのもと結成されたそうです。バンドの編成も、ピアノ、フルート、ベース、ギター、ドラムという、西欧楽器が中心。Wafooのオリジナル曲は、"日本的な美しさ"が1つの手法にこだわることなく描かれています。それに加え、古くから親しまれる日本の楽曲「さくらさくら」、「とおりゃんせ」、「荒城の月」が、Wafoo独自の解釈でアレンジされて、演奏されていました。彼等の音楽観は、西欧から再び東洋へと移行し、あえて日本の"和"に焦点があてられていますが、これは、多民族、多文化という環境で生活している音楽家達の、日本人としてのアイデンティティーの現れだとも言えるでしょう。彼等の音楽は、日本の芸術の現在形として、スタテン島で行なわれたコンサート会場で美しく響きわたり、普段日本や日本文化に馴染みのない人々が、日本の美に触れる事のできるコンサートとなっていました。
 
 WaFooはこれまでにも、NY州内の桜祭り、学校のコンサート、カルチャーコンサート、教会などのイベントで精力的に演奏活動を行なってきました。1つのジャンルにとらわれることない、その幅広い音楽性から、現地でも支持されています。その結果として、COAHSI (Council on the Arts and Humanities for Staten Island)や、Puffin Foundationなど、アメリカの文化振興団体からもその功績が認められています。WaFooの試みは、ユニークなアイデアによる曲作り、様々な場所での演奏、レコーディングなど、これからも留まる事がないでしょう。ここアメリカで日本と西欧の音の融合が、これからもどのような形で人々の間で受け入れられていくのか、今後も楽しみです。
 


【WaFoo】
 http://www.wafoo.info
text / Yukako
 
◆プロフィール
Yukako
音楽理論や歌の勉強をするために渡米。現在は音楽活動や情報誌の編集に携わり、日本にも地元NYの音楽、パフォーマンスやイベントを紹介している。

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