NYといえばジャズ。その印象が人々の間で定着した由縁には、活気に満ちた街を愛し、活動を続けてきたたくさんのミュージシャンの存在があるだけではなく、その背後で音楽を支えてきた人々や団体の存在も見逃せません。
その1つ、40年間にわたってジャズを支えてきたJazzmobileという非営利団体があります。1961年に創設されてから、国内外に向けて、ジャズの教育と文化・芸術振興を目的としながら、マスタークラス、ワークショップ、レクチャー、アウトドアコンサートなど、たくさんのプログラムを企画、運営しています。子供から大人まで幅広い年齢層の人が楽しめるイベントには、毎年250,000人もの人が参加しているそうです。
9/15の土曜の昼下がり、そのJazzmobileが主催するコンサートを訪れました。心地よい秋空、そしてセントラルパークの緑に囲まれ、のんびりとした素晴らしいセッティングの中で、バンドがそれぞれの音楽を披露してくれました。コンサートは2006年度Jazzmobileボーカル・コンペティションで優勝したTy
Stephensグループで幕を開け、キューバ生まれのサックス奏者Yosvany Terryの率いるSeptetは、伝統的な打楽器やダンスと共にキューバ、西アフリカ、カリブのスピリットを受け、力強く、エキゾティックなパフォーマンスを見せていました。また、ビッグバンドThe
Harlem Renaissance Orchestraは、NYのコンテンポラリージャズシーンで注目されている若手トランペッターJeremy
Peltや、Count Basie、Clark Terryビッグバンドを始め、Mel Torme、Benny Carterなど歴史に残るミュージシャン達と共演してきたベテランのサックス/フルート奏者Frank
Wessをゲストに迎え、各ソロイストの個性がビッグバンド・サウンドと上手くブレンドした、華やかなステージを作り上げていました。
観客席ではこれらのバンドの軽快なグルーブに誘われて、踊り出す人もたくさん見られましたが、人を陽気にさせ、体の芯を揺さぶる「音」がここにもありました。Jazzmobileのコンサートを通して、人と音楽(ジャズ)の絆がまた深まったことでしょう。

【Jazzmobile】
http://www.jazzmobile.org

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