
大正15年12月、東京。
小林ラヂオ(畑中智行)は17歳。3年前の関東大震災で両親を亡くし、弟のコテツ(渡辺安理・小林千恵:Wキャスト)とともに親戚の家に引き取られたが、朝から晩まで扱き使われる暮らしに嫌気がさし、弟を残して飛び出す。弟には「いつか必ず迎えに来る」と約束して。しかし、職は見つからず、今は手先の器用さを活かして、スリをして暮らしている。
ラヂオは上野駅で、他のスリに財布を掏られて困っていた娘と出会う。娘の美貌に惹かれたラヂオは、掏られた財布を取り返し、娘に渡す。娘の名は春日美汐(岡内美喜子)。新興財閥として有名な春日一族の一人娘だった。
が、ラヂオと美汐は追ってきたスリの集団に囲まれる。いね(坂口理恵)とその子供たち3人は、「かまいたち」と名乗る。危機一髪のところ、ラヂオたちを助けたのは、背広姿の男。自称・私立探偵。男は明智小五郎(大内厚雄)と名乗った。
美汐には、震災以前の記憶がなかった。震災の時、住んでいた屋敷が火事になり、おかげで両親は焼死、美汐も大怪我。その時、記憶を失ったのだ。そんな美汐に、ある日、手紙が届く。差出人は、一人娘の美汐には存在しないはずの、兄だった。美汐は兄に会うために、屋敷を抜け出したのだ。
春日財閥を実質的に支配しているのは、美汐の叔父の潔(岡田達也)だった。潔は兄の存在を否定し、美汐を屋敷に連れ戻そうとする。が、ラヂオは美汐を助けて、兄の行方を探す。美汐とともに東京を駆け回るうち、ラヂオは美汐が好きになる。が、自分がスリだとはどうしても言えない。正体を隠したまま、美汐を助けようとする。そして―――。 
スペシャル・インタビュー:畑中智行(主人公・小林ラヂオ役)
◆畑中さんは今回、初の主役ということですが、何か新しい発見はありましたか? また、福岡公演を終えてみて、何か大変だったことはありますか?
「初めての主役で、しかも2時間ずっと走っているような役なので、体力的にも精神的にも不安を感じていたのですが、本番の舞台に立った瞬間、楽になりました。これは、きっと共演者とお客さんのおかげです。周りの人に助けられて立っていられる役なんだな、と痛感しました」
 ◆「ここが面白い!!」という見どころを教えてください。
「全部(笑)。中でも今回一番見てほしいのは、スリのシーンの演出。様々なパフォーマンスにチャレンジしていますので、ぜひ観てほしいです」
 ◆関西のお客さんへのひとことお願いします。
「今回の『少年ラヂオ』は、ダンスあり、殺陣あり、歌あり、楽器あり、パフォーマンスありで、とにかく盛り沢山な活劇です。福岡で十分に温めてきたこの『少年ラヂオ』、ぜひ観にきてくださいね。劇場で待っています!!」
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