――孤独は、ヒトになる子にあげよう。
代りに、おまえには音をつくってあげよう――
とある岬に聳え立つ燈台。そこには双子の姉妹が、世間の目に触れられないよう、ひっそりと暮らしていた。姉のシュラは知性と醜さを、妹のマリアは美貌と無知を備えていた。そして二人は、心臓を共有する結合する、シャム双生児であった。
双子が十歳を迎える時、二人の生命に危機が訪れる。助かる方法はただ一つ。二人を切り離すこと。両親は「どちらか」選ばなければならない。
二人共を救う道を求め、家庭教師の青年は神様の学問で螺旋の謎に挑む。『2分の1+2分の1=4分の2』。思いのほかの計算違いの方程式が示すものとは。そして世界の「はて?」の謎の答えは、双子に何をもたらすのか――。 |