
神戸を拠点に、東京や関西のライブハウスなどで歌手活動を展開しているまり遥さん。デビュー以来、毎年開催されているポプリコンサートは、今回で第18回目を迎える。
歌手になる以前は、小・中学校の音楽教師、養護学校の教師という経歴を持つまりさん。12年間の教員生活の後、退職し、歌手を志した彼女は、事務所などに属さずフリーで自ら企画・宣伝を行い、手探りで一歩一歩、道を切り開いてきた。その努力が実を結び、昨年は初のCDアルバムをリリース。演奏陣には錚々たるミュージシャンたちが名を連ね、まり遥の音楽をバックアップしている。
レパートリーは、ポップス、シャンソン、カンツォーネ、カントリー等々、幅広いジャンルにわたる。そもそもポプリコンサートの「ポプリ」とは、「雑多なものを掛け合わせる」という意味合いのラテン語が由来だそうで、まりさんの音楽スタイルそのものとも言える。コンサートでは、毎年さまざまな趣向を凝らした歌の世界が繰り広げられ、過去にも、「カーペンターズを歌う」特集など、多彩なテーマへ積極果敢にチャレンジしてきた。そんなまりさんが歌を通して人々に伝えたいものは「夢と力」。まさに、自らの力で夢を築き上げてきたまりさんだからこそ、そのメッセージは人々の胸に説得力をもって響くのだろう。
さて、今回のポプリコンサートのタイトルは「私はヴィオラ」。そこにはどんな意味が込められているのだろうか。まりさんご本人に伺ってみた。
「昨年の初CDアルバムのレコーディングの時に、ヴィオラの鈴木民雄さんが『まりさんは、ヴィオラの声だね〜』とおっしゃったのがヒントになり、『私はヴィオラ』という大人の女性の気持ちを歌う曲を作ったんです」
まりさんが目指すのは、長年勉強してきたシャンソンから得た感覚を生かした「大人のポップス」。さらに今後は、もっとオリジナル曲も増やしていきたいのだそう。
では、コンサートのI部「映画音楽特集」の企画意図はどうだろうか。また、選曲の理由についても伺ってみた。
「よく、ジャズやオーケストラなどで『映画音楽特集コンサート』がありますが、いつも同じような曲しか演奏されないように思います。そこで、たとえば『007シリーズ』のように、おなじみの名曲なのに、他の歌手や演奏者では聴いたことがないような映画音楽を歌ってみようと考えました。このコンサートのために映画のビデオやDVDを見直したんですが、特に、若い頃のギラギラした感じのアラン・ドロンと、ストーリーが面白い『太陽がいっぱい』が、改めて印象的でしたね。素晴らしい名曲が他にもたくさんあり、選曲に苦労しましたが、『007シリーズ』という発想は、我ながら良かったと思っています。当時の音楽性の面白さと素晴らしさを改めて感じています」
最後に、HPをご覧のみなさんへメッセージをいただいた。
「第I部の映画音楽の多彩さとダイナミックなところと、第II部のまり遥ワールドのやわらかさの良い意味での違いをお楽しみいただきたいですね。また、私のような歌は、『ありそうでない歌』です。私のことを知らない皆様、ぜひ聴きにいらしてください。お待ちしています」
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