新神戸オリエンタル劇場
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2007.10.7〜10.8

東京で歌手として活動している、あかり。彼女が見つけた投函されなかった一通の手紙。それは亡くなった母が、親交のあった郵便配達夫、森尾に宛ててしたためた物だった。その手紙をきっかけに、あかりは森尾に会い、そして今まで知らなかった母の一面を見いだしていく…。
 
1997年に鈴木保奈美が演じて好評を博した舞台、「郵便配達夫の恋」が10年ぶりに新神戸オリエンタル劇場に帰ってくる。今回はヒロインのあかりにオセロの中島知子、郵便配達夫に辰巳琢郎というキャスティング。辰巳氏にとっては1993年の「迷子の天使たち」以来の新神戸オリエンタル劇場での公演となる。
 
7月初旬、公演は10月とまだ少し先になるが、今の時点で辰巳氏がこの作品をどう捉えておられるのか、伺った。
 
「キャラメルボックスさんのお芝居(原作)は初めてなのですが、演出を担当する吉川(吉川徹氏)は中・高時代の後輩。『そとばこまち』の手伝いにきてくれたこともあったのですが、いつかきちんと一緒にやってみたいと思っていました。とても楽しみです。まだどういう芝居になるのか、はっきりと見えていないこともあり、これから稽古をしていきながら、完成型を探していきたいと思っています。
脚本は旧作のキャストを前提に書かれたものだそうですが、今回は今回で非常に面白いメンバーが集まりましたから、絶対に面白いはず。その中で自分なりの表現が出来ればいいな、と考えています」
 
辰巳氏が今回演じる森尾は、存在感を求められる重要な役どころであるのだが、辰巳氏から見た森尾というキャラクターはどんな人物なのだろうか。
 
「お話を聞いたときに思ったのは、自分で良いのか?ということでした。もう少し年配の役者さんの方が良いのではないか、と思ったのです。ですが、プロデューサーからは、初老だけれども、どこかに『おかあさん』が恋した人という色気も併せ持っていて欲しい、というお話がありました。なるほどそういうことかと納得はしましたが…。でも年がけっこう近いですから、やっぱり僕は少し老けた方向に、そして中島さんは少々若造りしないといけないね、なんて話はしましたよ(笑)」
 
本格的な稽古がスタートするのはこれから、ということもあり、具体的なお話は難しいかもしれないが、この段階での意気込みは、どのようなものだろう。
 
「かなり抑えた役で、どちらかというと芝居をしにくいというか、あまり芝居場がない状況下で、どういう空気感存在感を出していけるか、というあたりを、これから探していかなくてはいけないな、という感じでしょうか。稽古場での時間を大事にしていきたいと思っています。
単にセリフを憶えて動きをつけてセットがあって照明がつけば、ある程度形になるような出来あがった芝居ではありませんから、稽古していく上で、内容も変わっていくかもしれませんね。
役者というのはみな、オンリーワンの存在でありたいと思っているもの。これは自分の役、他人には出来ない、絶対に自分がトライしていくのだ、というこだわりを持ってやっていきたいと思っています」
text / Osamu Kato

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