新神戸オリエンタル劇場
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AND ENDLESS『美しの水』
--悲劇は繰り返す。でも常に、希望の数はそれよりひとつ多い--
 
の長い物語を通底しているのは、「出会うために、生きる」というテーマのもとに生まれ、うつろう様々な形の愛情、といえるだろう。常磐を挟んだ義朝と清盛の愛と友情、義経と義仲、義経と頼朝という兄弟間の愛憎、元は頼朝の白拍子であった静(この舞台では彼女にはもう一つ、出生の秘密ともいえる部分があり、これが最初のパート「White」で重要な意味を持つ)を挟む義経と頼朝の気持ちの揺れ動き、義経と仲間たちの友情…。それが次々と絡み合い、やがて悲劇的な結末を迎えることに……。


じ、愛することに一切のブレのない一途な義朝・義経(と、義仲)と、その気持ちの大きさにおいては決して負けていないにもかかわらず、その気持ちを少々ゆがんだ形でしか表すことのできない清盛、頼朝との間に小さなしこりが生まれ、それがやがて修復できない大きさの溝となり、その溝がすべてを飲み込んでいくのだが、それでも愛も希望も、新たな出会いがある限り死に絶えはしないのだ、という強い希望も同時にたたえた、感動のフィナーレが待っている。

朝・義経を演じる西田大輔の一途な若々しさ、藤原秀衡配下の女戦士にして彼との間に一人の娘(彼女こそが後の静・二役)をもうける静の田中良子の猛々しいアマゾネスぶりと少しおきゃんな現代っ子風味の「女の子」の演じ分け、ともにすがすがしい。義仲役の三角大はストレートに格好いいヒーロータイプ。頼朝(児島功一)、北条政子(窪田あつこ)ら腹に一物ある複雑な人物たちの「怪演」混じりの演技も印象に残る。

らにワキに回った役どころではあるのだが、三部作を通じて登場し、すべての主要なキャストと重要な関係性をもつことになる後白河法皇(塚本千代)がすばらしい。「White」においてはすべてを側近に任せきりの、気弱な小娘でしかない彼女が、義朝との出会いで自分の力で戦うことを学び、「Blue」においては健忘術数を巧みに巡らす策謀家へと変貌する。だが義朝との出会いは、彼女に初めて、「人を愛すること」も教えることになる。そして義朝に瓜二つの義経との出会いが彼女に与える動揺が、やがて来る大きな悲劇の引き金となっていく、そのことを彼女もまた知ることになるのだが…というあたりの心の揺れ動きが、主に声の芝居で見事に演じられていく。「Red」終盤における彼女のクライマックスのパートは圧倒的だ。

所に挟まれる迫力満点の殺陣とダンス・シーン、小ネタ、大ネタ取り混ぜたギャグパートもうまく機能して、あっという間に上演時間は過ぎ、今はとても悲しいけれど、それでも「出会うために」生きていく限り、希望が潰えたりはしないのだ、と謳いあげるラストに、惜しみない拍手が送られた。
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text / Osamu Kato

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